こちらミクモ探偵事務所4

「おはよう?」

まだ頭がハッキリとしない。
寝ぼけた目を擦り、人物を見ようと体を乗り出す。

そいつを認識した途端、羽兎は完全に目覚めた。

「あ!アナタは……道で声掛けてきた人!!」

「うん、そうだね。ゆっくり眠れた?」

優しく笑う男。
真ん中分けの黒髪。
切れ長の黒い目に縁眼鏡。
左目の下に小さな泣き黒子。
左耳に光る小さな金色のピアス。

「自己紹介がまだだったね。
オレの名前は秋元冬也。よろしく」

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