こちらミクモ探偵事務所4

彼はポケットから眼鏡を取り出し、それを掛けた。
山田からもらっただて眼鏡だ。

それを見た羽兎は、さらに首をかしげる。

「何でさ、今日そんなにオシャレしてんの?」

「……」

黙り込む紘哉。
調子にのった羽兎は、ニヤニヤしながら追い討ちをかける。

「分かった!美人の占い師さんをひっかけるつもりでしょ!」

「そんなわけあるか!」

紘哉は声を上げ、事務所を出ていった。
彼女は棚からホームズのような帽子を取ると、小走りで追いかけていった。

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