こちらミクモ探偵事務所4

『そっか……じゃあ、無くしてみないと分からないね』

「どういう事だ?」

『そう言う事だよ。気を付けてね』

それだけを言い残すと、冬也は一方的に電話を切ってしまった。

呆然と切れた携帯電話を見つめる紘哉。
羽兎が心配そうに彼の肩を叩く。

「何かあったの?」

「いや、特には……」

そう言いつつも、嫌な予感が拭いきれない紘哉だった。

< 93 / 348 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop