そうだ、異世界へ行こう
始まりは自室から



お久しぶりです
桐生穂波です

まぁ、私も無事高校を卒業し
念願の一人暮らしを満喫できるようになりました、どもども

なかなか大学生と言うのは気楽で楽しいし
ちょっと寂しいなと思ったときには刹那が来てくれるから
結構充実しております


あ、そうそう
刹那とは一緒に暮らしては無いけど
たびたび私の部屋に遊びに来てくれるのです

刹那は只今
こっちの世界の事を学びながら、あっちの世界で仕事をしているらしい


…なんか説明の仕方が難しいなー
あっちとかこっちとか
どっちだよ!って自分でも思っちゃうもん


そんなある日
刹那がうちにやって来て言ったところから始まる



『穂波、異世界とか興味ない?』

「はぁっ!?」


異・世・界!?


…あ、そうか
逆に今までこの類の話が出なかったとことのほうが不思議なんだ



「そりゃあ、刹那の過ごしたところでしょ?
行って見たいとは思うけど…」


でもなんか
あっちの時間の進み方とこっちとでは違うという話を前に刹那聞いたことがある

分かりやすく言うと、浦島太郎みたいになっちゃうらしい


『あ、俺の住んでるとこでもいいけど
その場合お前1年ぐらい帰れねぇぞ』


や、やっぱりそうですかぁ…


ん?

「だとしたらどこへ行くの?」

『異世界って行った時点で気付け…って言っても分かんねぇだろうな
いいか、俺らの住むところは“魔界”ここは“地球と言う星の人間界”
その他にも様々な場所に魔界の入り口は繋がってるんだよ
お前らが知らないだけで、人間が住む世界はたくさんあるんだよ』


ぽく ぽく ぽく


ちーん!



「もう一回分かりやすく!」


その言葉に
刹那にため息をつかれた


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