天使がくれたもの(全編公開にします)
「急に開けるの、やめてってば!!」


舞は照れを隠すように、大きな声で吠えた。


「おぉ、恐ろしっ」


そう言って、母親は1枚のハガキを舞に手渡し、部屋から出ていった。


「・・・同窓会のお知らせ?」


それは、中学の同窓会の招待状だった。

ハガキをじっくり読んでいると、突然舞の携帯が鳴りだした。

画面に映る文字は、“岸田純子”。・・・中学時代の親友からの着信。
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