モノクロ*メランコリック
ふぅ、と息をついて、横を見る。
竜崎くんは、優しく笑っていた。
「……好き、なんだな。進藤のこと」
その言葉に、私はただただ竜崎くんを見つめて、自然と口を開いていた。
「………うん。好き」
もう、柳田さんに訊かれたときのような躊躇いは、一切なかった。
本当に本当に、好きだと思うから。
彼のおかげで、今私はここにいるんだと思うから。
……好きよ、シロ。
大好きよ。
「…そうか」
そう言った竜崎くんは、私の言葉に、嬉しそうに目を細めた。