初恋タイムスリップ(成海side)




美音と付き合うことになってから、

俺の部活が終わるまで、

美音は、音楽室でピアノの練習をして


そして、一緒に帰った。




部活が終わり、ロータリーへの階段を篤志と昇った。



「篤志、帰り・・ごめんな」



篤志は、はあ?と首をかしげた。


「何がだよ。俺を一人にしてごめんってか?


子供じゃねーし。

そんなの気にすんなって。

じゃあな」


篤志は、片手を軽く振って、

帰っていった。





しばらくロータリーで待っていると、

バタバタバタっと、

足音が校舎から響いてきた。

ガタガタ、ダン!!


そして、美音が校舎からダッシュで出てきた。





そして俺の前で、はあはあと息を切らしていた。



走ってきたのか・・


俺は、美音の頭を撫でた。


「そんなに急がなくても、ちゃんと待っているよ」



そう言って


一緒に帰ってからはじめて、


そっと、手をつないだ。




はじめてつないだ美音の手は、


折れてしまいそうなぐらい、

細かった。


















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