エロスからタナトスへ
自分の嗅覚で、

危ない相手は、さけてきたつもりだったが、

一度だけ、失敗したことがあった。

ちょっと、リッチそうだったのが、

あとになってみれば、危険信号だった。

体に痕をつけるのが、趣味の男で、

噛まれたり、ひっかかれたり、ひどい目にあった。


しかしさすがに懲りてしばらく、

静かにしていた。


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