エロスからタナトスへ
外は、雨が降っていた。

タクシーを拾うのは、困難だと思った。

携帯を取り出した。

こんな時、誰に電話すればいいのだろう。

ドラマの主人公のように、

どんなときも、頼りになる女友達や、

まして男友達なんて、いやしなかった。

「タクシー、一台。●●ホテル、あ、ラブホテルなんだけど。

 電話番号?ああ、345-〇〇〇〇

 時間かかる?それでもいいからお願い。」

なに、やってんだか。
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