窓際のブラウニー
第4章【ブラウニー】



今朝も冷え込む。



暖房の前で寒そうに手をこすりつける夫。



私は、冷たい水で野菜を洗っているんだよ。



私の手はもうボロボロなんだよ。




「今日も遅くなる。あ、ホワイトデー何が欲しい?」




そうか、今日はホワイトデーだったのか。

店の女の子からたくさんのチョコをもらった夫に嫉妬なんてもうしない。

でも気分が良いわけじゃない。



今日もホワイトデーのお返しを配りに夜の街へ行く。



誕生日や、記念日だけは忘れないマメな一面がある。


でも私が欲しい愛情は、そんなものじゃない。


香水や、ブランド物のバッグなんていらない。



あなたの「いつもすまないね」の一言と、優しい温もりだけでいい。









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