♀or♂ 貴方はどっち??

♦part3♦

暖かな日差しが降り注ぐカフェの中、ゆったりとした音楽が流れる。

?「どーぞ。ココアでいい?」
  
由「ありがと…ごめん。」

 飛び出していったはいいが逆に迷惑をかけてしまった…意味ないじゃん…もう。

?「ふふw君っておもしろいねw僕を助けるなんて。」

 …僕?一人称が僕の女の子…かぁ。
 
由「ぁ…そうだよ!あの状況で挑発しちゃだめだよっ!危ないじゃんか!」

?「…そんな大声でいわなくても…みんな見てるよ?w」

由「…ぁ…///」

 本日2回目…学習能力ないなぁ…。

?「ふふ。ホントおもしろいw
  …でも、本当に馬鹿みたいだったしw」

 随分はっきりと物を言うなぁ。
 あの人たちが怒るのも無理ないよ…。

由「だーかーら…!そんなこといわないの…ぁ…ぇと」

?「僕は安部輝(あべひかる)だよw」

 …心を見透かされたように言われてしまった。
 輝ちゃんか…外見も可愛くて名前も可愛いなんて羨ましいなぁ。
 カフェでもすごく目立ってるし…隣にいるのが不釣り合いで恥ずかしいくなる。

由「私は鈴木由良。輝ちゃん…ね。」

輝「…ちゃん?」

 なんか変なこと言ったかな…?あ、さんの方が良かったかな…。

由「ごめん。さんのほうが良かった?」

輝「…輝でいいよ!
  改めて、助けてくれてありがとう!
  なにか、御礼が出来たらいいんだけど…。」

由「わゎ、気にしないで!
  勝手に助けちゃっただけだし…それに逆に迷惑かけちゃったし…。」

 我ながら、なんて間抜けなことだろう…。
 今日もどこに泊まればいいんだ…。
 野宿…しかないか…。

輝「そんなことないよ。勇気がある人、僕は好きだよ?…ん?どうかした?」

由「…お母さんと喧嘩しちゃって…家出してきちゃったから今日は野宿かなぁって思って…。…ん?」

 って何初対面人に悩み相談してるんだ!私のアホ!

由「ごめん、忘r「…僕の家、おいでよ。」

 はい?いやそんな馬鹿な。
 困り過ぎて幻聴が…聞こえたのか?

輝「ぉーぃ、聞いてる?」

 幻聴じゃなかったのか…。

由「…あの…いいの?うちなんか…」
 
輝「もちろん。それに御礼もしたかったし、ちょうどいいじゃん。ね?」

 じゃぁ…お言葉に甘えちゃおうか…。
 家に入れないわけだし…よしっ!
 きっとこれは人助けの幸運だ♫

由「じゃぁ…お願いしますっ!」




< 4 / 10 >

この作品をシェア

pagetop