「……あ、そっか。

加納さんって明日公休でしたよね。

しかも希望休の」


「それが?」



首を傾げると、三浦君は私をチラッと見てから、

一瞬の間の後大きな溜め息をついた。



「……彼女に決まってるじゃないですか。

世間一般の週末に絡む辺り、やっぱり一般人かな」


「……」



そう言ったら私達が一般人じゃないみたいだ、と思ったけれど。



完全週休二日制の職業じゃない、と言う意味では、

確かに一般からは外れるかもしれない。



だけどそれ以前に。



あの加納さんが彼女の休みに合わせて、

一ヵ月前に申告が必要な希望休をとって、って言うのが意外だった。



「……誕生日、とか?」


「それもあるかもしれないですけど。

……って言うか。

同棲してるのにわざわざ、って考えると、結構意外ですよね」


「ど、同棲……?」



あのキャリアで気さくで紳士的で、

超エリートの加納さんが、同棲、って。



いきなり掛け離れたギャップに、

ちょっと愕然とした。



「……三浦君、なんでそんな事知ってるの?」


「いや、男同士で飲みに行くと、

聞かなくても酒井さんとか石井さんが教えてくれますもん。

結構長いって噂ですよ。

もしかして知らないですか?」


「初めて聞いた」


「へええ……。

……じゃ、こっちはどうかな」

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