非番、公休明けの先輩二人を含めて、加納さんが執務室を飛び出して行った。
それを見送った後、私は三浦君と顔を合わせる。


「……って事は、待機、ですね」

「だね。仕方ない」


軽く息をつきながら、自分デスクの椅子を引いて腰を下ろした。


事故ならば、事件じゃない。
初動捜査さえ適切に行われれば、手を煩わせる様な事もないはず。


私は自分のパソコンを起動させてデスクワークに取り掛かる事にした。


難しい事件にはならない。
そうわかっているのに、特捜部の同僚が出動しているかと思うとそれはそれで緊張していた。


東京湾に転落、なんて事故にしてはちょっと物騒だけど。


私は深く考える事も無く、足止めされたからには、デスクワークをこなしながら同僚からの連絡を待つことにした。

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