恋合わせ -私じゃ…ダメなの?-
ゲーム3 「思いがけない好カード」
寮からの初出勤日となった月曜日の朝は、寝不足であまり気分がよくなかった。

それというのも昨日買ってきた“抱き枕”があまりカラダになじまなくて、結局、ほとんで眠れなかったからだ。


おまけに工場に到着するなり…、

「奈央ちゃん、ニュース!ニュース!」

…って朝から眞鍋さんに大声で言われたもんだから、ハッキリいってそーとーウザかった。


「なんかウチのラインから何人かいなくなるらしいよ」

「え…なんで?」

「なんでも今度、新しい製造ラインを立ち上げることになったんで、経験者としてウチのラインから何人か“指導係兼ヘルプ”として引き抜かれるんだってさ」

「で、誰がいなくなるの?」

「それは分かんねぇけど、でもウチのラインから誰かいなくなることだけは確か」

くじ運はいいほうじゃない。お菓子やアイスのくじが当たったことも1度もないし。

でも、こーいうシチュエーションのとき、必ずといっていいほど、あたしは該当者になる。

そしてヤッパリ今回も、あたしはその該当者に選ばれてしまった。

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