沈丁花
不屈の心
…。

時は明治二年五月十一日

箱館戦争

弁天台場にて


「副長!新政府軍に包囲されました!」

「ふむ…。さて、どうするか。」

土方歳三は深く考えこんだ。こんなときに近藤さんがいてくれたらどんなに頼もしいことか。だが、過ぎたことは仕方あるまい。今は幕府のため、新撰組のため、近藤さんのために戦うだけだ。

今の状況から考えて籠城戦…。はやめておきたい。

「出陣だ…!今直ぐ出発する!」

「承知!」

我は何としてでも!諦めたくない!
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