英国喜劇リトレイス
8 時計と刻印


「――と、いうことで、昼間の対戦も含め、歩兵の被害が一番大きいですね」

「……申し訳ありません」

報告が終わって、ルパートは消え入りそうな声で言った。

陣営に退いた俺たちは、幹部が皆健在とわかってすぐにブリーフィングを開いた。

今、その最初の報告が終わったところだ。

「……はぁ」

周りは意見を出して議論しているが、俺からはため息しか出ない。

そもそもひどいんだ。

俺とレイモンドなんか休む間もなくここに駆り出されてんだ。

休みたいってーの。


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