――幼い頃、心の中にいつも満月があった。

辛いことや悲しいことに遭遇しても、欠けてはまた満ちていく。

朝の来ない夜はない、そんな言葉を信じていた。

いつからだろう……心の月は欠ける一方だ。

それはしだいに薄くなり、今はもう、何処にも見えない。


この作品のキーワード
御曹司  契約結婚  夫婦  すれ違い  過去  切ない  家族 

感想ノートに書き込むためには会員登録及びログインが必要です。