ブスになりたい女 〜高飛車美少女 VS 秀才クール男子〜
ブスに急接近
 翌朝、私はメイクを済ますと下へ降りて行った。

 そしてダイニングへ行き、お母さんの後姿に向かい、おそるおそる


「おはよう」


 と声を掛けたら、お母さんはクルリと振り向き、「あら、おはよう」と返してくれた。ニッコリ微笑みながら。よかった……


「昨夜はおにぎりありがとう」


「どういたしまして」


「お父さんから話、聞いてくれた?」


「聞いたわよ。私に相談してくれればよかったのに……」


「ごめんなさい」


「あ、そうそう。昨日はお弁当を渡すの忘れてごめんなさいね?」


「ううん。私も慌ててたから……」


「お昼はどうしたの?」


「購買でパン買ったから大丈夫。おかげでいい事あったし……」


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