ブスになりたい女 〜高飛車美少女 VS 秀才クール男子〜
ブスになってやる!
「中野君が変わってるだけなんだから、彩花は気にする事ないって」


「そうだよ。彩花ちゃん、大丈夫……?」


 ひとりでに目から涙が出て来た私を見て、小山君も心配してくれた。

 そんな二人に、私は呼吸を整えながら黙って頷いていた。


「中野和也はダメだね。そんな変人じゃ話にならないわ」


「だろ? という事で、彩花ちゃんは俺と……」


 と小山君が言ったところで私は首を横に振った。


「え? 彩花ちゃん……?」


「わ、私……諦めない」


『え?』


「中野和也を……落としてみせる」


「無理だって……」


「わ、私に無理なんて……ないの!」


 私は顔を上げ、二人にそう宣言した。

 どんな手を使ってでも、中野和也を落としてみせる。私を愛してると、言わせてやるんだから!


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