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　陣は知らないだろう。
　その頃私はもういないということ。
　陣、ごめんね。
　だけど、もう決めたんだ。
　私、もう自分を傷つけることに疲れたの。
　最初はうれしかった、貴方と一緒にいるだけで。
　だけどこの頃は、一緒にいるだけで傷ついている自分に気づいたの。
　無理をして笑って、それでも傷ついて。
　私、もう陣とは一緒にいられない。
　友達なんか無理だよ。
　陣と一緒にいたら、前には進めない。
　陣と一緒にいると、ほかの人なんか見れないから。

　友達でもいられないのは、私のせいだ。
　私が自分をしっかり持っていれば、友達でいられたのに。
　私はどんどん欲張りになってしまったから。
　私は、陣をどんどん好きになってしまったから。

　でも、こんな風に悩むのもそろそろ終わり。
　卒業と同時に、私は陣の前から消える。