シーソーが揺れてる
大2章

ふと目が覚めて時計を見ると午前10時を回っていた。寝返りを打つ体はまだ重たい。
ぼーっとした目で辺りを見回すと、そこには自分以外だれも居なかった。あたりまえだ、もう10時を過ぎてんだから広美はとっくに出かけている。
春香はまた重たい体を元の位置に戻した。そして何の気無しに枕元の携帯を手に取った。僅かに点滅する明かりに思わず目が眩みそうになる。
新着メールが届いているようだ。差出人は広美だった。
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