【続】SWEET*AFTER7〜ハジメテの社内恋愛〜
◇キミが好きだから
「ちょっと、三神さんっ…!!どこ行くんですか!?」
「え~どこ行こう?」
なんだそりゃ!!
行く宛もなくただ走ってたの!?
あたしも手を引かれるまま走ってきたけど、居酒屋からは結構離れてしまった気がする。
すると三神さんは、まだ人通りが適度にある駅前で急に足を止める。
「ゔっ……」
走って、しかも急に止まったせいで、何かが込み上げてくる感覚が。
どうやら本格的に酔いが回ってきたらしい…。
「あ、大丈夫!?気持ち悪い?」
「…いえ…なんとか…」
三神さんは心配そうにあたしの背中を優しくさすってくれた。