夕日塔の約束

★出来る限り★ 《Side -Hiki-》

夕穂に決められた2週間の内の、6日目。


土日を挟んで2日ロスしてしまったので、オレは焦っていた。


「休みなのにどこか行かなかったのかよ?野々谷と」


直次がイスの前足を浮かしたり落としたりしながら言った。


「イヤ……行きたかったよ?行きたかったけど、オレ夕穂のケー番知らなくて………ムリだった」


宿題の答えを見て貰ってるオレは、机に突っ伏して項垂れていた。


土曜日に記憶を頼りに電話をかけてみたが、ものの見事に繋がらなかったのだ。


まぁ別れてから1年も経ってんだし…仕方ないっちゃ仕方ないのだけど。
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