LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】

N//逃げ出した場所




―――芽と店長とはファミレスで別れ、私は海斗さんに車で送って貰う。

今日は誠之介君が来てる為、家に帰る事にしたんだ。

今後の事も話さないと。

今の家は、誠之介君が借りてくれてる。

けど、もし歩ちゃんが亡くなったら…。



「また決まったら、どうするか、教えてくれな?」



「うん…」



海斗さんには、全て話してある。

父親の所へ行く可能性がある事もちゃんと。



「あのさ」



自宅の前に着き、名残惜しくも車から降りようとした刹那、腕を掴まれた。

ドキッとしながら、海斗さんを見つめ返す。
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