桜星サンセット
運命
アンも私も大きな進展はなかったが、メールしたり、会ったり、たまには4人で遊びに行ったり、それなりに上手くいっていた。

毎日たかし君やコウスケの話をしているから、舞ちゃんたちにもすぐにバレた。

「アンコーちゃんもついに?それも2人一緒だなんて」

ちょっと恥ずかしいけど、恋の話って楽しい。

何時間だって話していられるし、もっと話したい。

うん、うん、分かるー、ってみんなが共感してくれて、素っ気無い態度をグチって、ちょっとノロケて。

「でもまだつきあってるんじゃないんだよね?告らないの?」

つきあうどころか、告白さえしていない。

「私、何回も言ってるよ。好きって」

アンがさらっと言った。

「やるねぇ、アンちゃん。それで彼は何て?」

「ありがとう、って」

「それだけ?ボクも、みたいなのは?」

「ないのー。何回言っても真っ赤になって、すっごく動揺してるから、それ以上かわいそうで聞けないし」

「それもう両思い確実じゃん。で、コウちゃんは?」

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