桜星サンセット
本当のお父さんはもういないけれど、お父さんと同じくらい素敵な人が現れてくれるのを心から願う。

私がそんな人を連れてこれるのだろうか?

それは桜の伝説を信じるしかない。

「お父さんの写真とかないの?」

「無いのよ。撮る側だったからねー。でも、小さい頃の私の写真はパパが撮った物だよ」

「一枚も?」

「うん」

そっか、見て見たかったな。

「パパはね、多分だけど他に家庭を持っていた人じゃないかって最近思うの。ママははっきり言わないけど、お墓も行った事無いし。いわゆる不倫?」

なんか複雑で私にはよく分からない。

私なんて言ってあげればいい?

「あ、ごめん、気にしないで。私が勝手にそんな気がしてるだけだから。それにそうだとしてもそれはママの問題だし」

「アン・・・」

「とにかく、コウは私にとって運命の人で、それは私も同じなんだよ」

「そっか、私はあの桜の下でアンに出会った。アンは私にとって運命の人なんだ」

「うん。いつかコウの大切な人を私が連れてくるから。それまで待っててね」

「楽しみだね」

2人で声を揃えて言った。


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