再会～初恋のやり直し～
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夏休みのある日、私と市原君と三好君で外で食事をすることになった。

今日は保護者会ではなく小学校の同窓会ということだ。

子供たちは地区主催のキャンプに行くということで、今日は帰ってこない。旦那も出張で今日は帰らないという。なので、羽を伸ばそうとのこととなった。近所の居酒屋にやってきた。こんなところにくるのは初めてだ。

「こんちはー！」

「おー、市原と三好、久しぶりー！」
と女将さんらしき人が言った。

「もしかして山田さん？」
と私をみてその女性は言った。

「ピンポーン！よく分かったね？」
と言ったのは三好君。

「だって全然変わってないじゃん！」
と女性は大笑い。

「あんた、あんたの憧れの山田さんだよ！」
と厨房に向かって女性は叫んだ。

「おー山田さん？全然変わってないじゃん？」

私は会話についていけない。みんな私を知ってるみたいだが、誰？この人たち。

「多分、山田さんは理解できてないよ。ほら、自己紹介して。」

「はい。五年生のときに山田さんのことが大好きだった山崎一です。」

あ、思い出した！毎日毎日ラブレターくれた子だ！

「はい。五年生のときに山田さんのことが大嫌いだった浅野かすみです。
結婚して山崎かすみになりました。」

あ、学級委員に立候補した女の子のうちのひとり。確か・・・、市原君に恋してた子のような・・・。




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表紙・目次

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