桜‐幕末恋物語‐

断食?


土「おい。胡桃はいるか?」

壁にもたれながら、ぼーっと稽古の様子を眺めていると、突然入り口からそんな声が聞こえて来た。

桜「はい。なんでしょうか?」

私は小走りで土方さんの許へ向かう。

土「お前、料理できるか?」

桜「一応できますけど」

土「そうか。それじゃあ今から昼餉作って来い」

それだけ言い残して立ち去って行った土方さんの背中を見送ると、私も一度部屋に戻った。


厨に着いた私は早速材料の確認を始める。

私は材料の確認を行うと、すぐさま調理に取り掛かった。

てばやく材料をきって、煮込んで・・・。

調理に没頭していると、人が入ってきた。


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