最低最悪男子はあたしです



━━━━━━………



「紫音様」



フッと声が聞こえ、意識をそちらへと傾ける



あたしが返事をしなくても、聞いているのをわかっているかのように、その声の主は言葉を続ける



「今日のご予定ですが、家庭教師が来ますので、午前中は勉強でございます」



そこまで聞こえ、その後に小さく息を吸う音が聞こえた



それほどまでにここは静かだ


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