シンデレラに玻璃の星冠をⅡ

・電波

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「ん……」


ゆらゆらと揺られるような心地で目を覚ましたあたし。


「芹霞、池袋着いちゃったんだ。まだ眠い? 

こっち戻ってこれる?」


目覚めた途端に玲くんのドアップ。


「起きれる?」


極至近距離にて、端麗な顔の悩殺スマイル。

頬をぷにぷにされてるあたし。


「うわっ!!」


びっくりして思わず仰け反ったら、玲くんが少し拗ねた。


「そんなに嫌がらなくても。僕、定番…我慢したのに」


「定番?」


玲くんは、唇をキスの形にする。

妖艶な流し目であたしを見る。


………?


少し…何かが刺激される。

そんな眼差しをたっぷりと見たような…。


もしかして夢?


妖艶な玲くんが出て…そして?


………?


………。


………!!


………!!!


………!!!?



「芹霞、鼻血鼻血!!」


玲くんが慌ててティッシュをあててくれた。


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