地味なカメラっ子の正体
Wデート

あれから、ドタバタした日常は過ぎていく


私が入部し、めでたく部室が手に入った茶道部

そして、やっぱり百合を見つめる真くんを見てから
心の距離を彼に感じつつ


彼は、たまに遅刻や早退はするけど

ほぼまじめに登校してきている。

これは、私とカレカノになったからかと、思ってたら、

あとから、百合に四月の一ヵ月は怪我のため休んでいたと教えてもらった


私が原因で真面目になったわけじゃないとわかったし、
私の知らない真くんを知ってる百合を少し羨ましく感じた


そんなある日


「もうすぐ、6月だし、Wデート行きましょ」


そう、今は5月で、もうすぐ6月

時が過ぎるのは早い


真くんの彼女だからと言って、そこまで特別視されてないから


真君の取り巻きの人から、直接的ないじめも受けてはいない


まぁ、高校生だし
もういじめをする年でもないからかもだけど…


って…

「Wデート本気だったの?」

あの百合のWデート発言からも1ヵ月経ったから、てっきり冗談だと思ってたよ

「もちろんじゃない

展望台行かない?」

もう場所まで指定って…

クラスでも部活でも一緒な私たち、

結構百合には毎回振り回されてます


けど…

友情関係は良好だと思う


仲良くなれたと思うしね。



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