目が覚めると7人の男が側にいました。
*第一章*

7人の男子たち





―――――――
――――…


真っ白い光。


ツンと鼻を突く消毒液の匂い。


ぼやける視界で捉えた、見覚えの無い天井。


何度かまばたきを繰り返し―――…


目覚めると、知らない男子があたしの顔を覗き込んでいた。


―――それも、1人や2人じゃない。


たくさんの心配そうな瞳が、あたしへと向けられる。


なんなんだ?そう思い顔をしかめたのとほぼ同時。



「……やったー!亜子が起きたぞ!!」


「おい仁、亜子に飛びつくなっ!」


「京ちゃん、お医者さん呼ぶー?」


「あー…うん。空、そこのボタン押してー?」



―――騒がしい。



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