咲き舞う華は刻に散る
第六章:《百日草》

1.



江戸に着いて、しばらくした頃。



「こんな感じか?」



美桜里は勝手場を借り、お握りを作っていた。



最近、土方が部屋に篭って仕事ばかりしている。



しかも、食事をまともに取っていない。



さすがにまずいと思った美桜里はお握りを作ることにしたのだった。



ちなみに彼女はお握りを作ったのは初めてだ。



「よし、持って行くか」



茶は泉羽に言って入れてもらったものだから、安心だった。



美桜里はお握りと茶をお盆に乗せ、土方の部屋に向かった。







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