夕刻。

二人は玲士のマンションへと向かった。

玲士が借りた部屋は駅から徒歩5分ほどのところにある8階建のマンションの最上階の角部屋だ。


ドアの前で玲士がピッとキーカードをかざす。

中でカシャと鍵が外れる音がする。

玲士はドアノブに手を掛け、ゆっくりと開けた。


「いい部屋だね……」


玲士に続いて中に入った灯里は室内を見渡した。

全室フローリングで、まだ築年数が浅いらしくキッチンも洗面所もとても綺麗だ。

広さは2DK、一人で住むには十分な広さだ。


「灯里、そっちの部屋の窓開けて」


灯里は奥の部屋に入り、鍵を下ろして窓を開けた。

既に日は陰り、西日が部屋の中に差し込んでいる。

窓の外にはマンションの群れと近くの親水公園の緑、そして遠くの方に東京湾が見える。


「景色いいね~」


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