お仕置きしてやろうか?~ご主人様は俺様王子~
* 婚約パーティー
――――・・・・
薄いピンク色にリボンがついた可愛らしいドレス。
あたしがドレスに着られているんじゃないかという位可愛くて、あたしは自分の姿を何度も鏡で確かめる。
こんなに派手な化粧をしたこともないし
いつも下ろしてる髪もアップにして
さらには露出が激しいとまでは言わないけど肌が結構出てる。
まるでこの鏡に映る人はあたしじゃないみたい。
この後1時間後にはこの格好で大勢の人の前に出るというのに…
「ほんとにあたし…大丈夫かな。」
不安で一人ポツリと呟いた。
コンコン
不意にドアを叩く音が耳に届く。
「そろそろ終わったか?」
扉の向こうから桐生の声が聞こえる。