お仕置きしてやろうか?~ご主人様は俺様王子~
* 俺を好きになれよ
――――・・・
「桐生、ほらもっと笑ってよ。」
隣で俺の腕にしがみついたミサトが周りに手を振っている。
されるがままに腕を引っ張られてどんどん会場に中央に引き込まれていく。
ったく…まじでだりい。
…ミサトは東條寺財閥の跡取りで昔から財閥の集まりの会とかではよく顔を合わせる仲だった。
年も近いから普通に話すし、友達だとも思ってた。
けど…昨日、
ミサトが俺の婚約者だったなんて急に知らされていきなりパーティーだなんて言われた。
ミサトはすごく喜んでくれていた。
"相手がわけわからない人じゃなくて桐生でよかった"って。