家政婦のメイド派遣します!
ずっと一緒。
到着したのは小さな教会の前だった。

3人を下ろすと車はそのまま走り去ってしまいの残されたのは桃子達だけ。

両手を引かれるようにしてドアをくぐるとそこは月の光に照らされてしんと静まりかえった空間だった。

その中をそっと進んでいく3人の先には小さな机の上に2つのビロードの箱。

桃子が思わず握る手に力を込めると2人の手もそっと握り返してくれる。

正面の机の前まで進むと2人はお互いそっとその箱を取り上げた。

そして桃子の手を離して向き直る。

しばし沈黙が続いた。
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