通勤ラッシュ時の電車内は、人の熱気で窓が曇りそうなほどの鮨詰め状態となる。
だからこそ、至近距離で人様の顔を不躾に眺めてしまっても、それほど不審者扱いされることはない。

けれど、その相手と目が合ってしまうこともある。
さすがの私も、それは少々バツが悪いので、そんなときは必殺『いかにも偶然』の術でその場を凌ぐ。

この通勤時間で身に着けた、私の自己防衛スキルである。

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密フェチ     

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