密フェチ†白衣の下



「もう大丈夫。炎症もキレイに治まっています」

白衣を着たその人は、医者らしからぬ男くさい風貌にごついガタイ。

キーボードを叩き、電子カルテに何かを書き込んでいる。

捲り上げた袖から覗く腕は筋肉質なのに、しなやかに動く指は繊細で長かった。


「薬も飲まなくていいでしょう」

向き直った先生と、私の視線が絡まった。

一瞬何か言いたげな顔を見せたのに、視線をはずした先生の口から出たのは



「では、お大事に」


そっけないその一言だけ···。

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