赫の守護〜無自覚溺愛吸血鬼〜

花嫁の役割り

 



見たことの無い様な長いテーブルに、見たことの無い料理が運ばれてくる。

恐る恐る口に運んで見ると、とろけそうなほど美味しかった。


思い切り頬張りたいところだったが、がっつくのははしたないのだと本で読んだことがある。

出来る限りゆっくり、上品に見えるように食べた。


「……村娘だと聞いていたから心配していたのだけれど、テーブルマナーは知っているのね」

キサラの真向かいに座る初老の女性が本気で驚いているように言った。
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