恋。ときどき雨
1章

~夢、現実~

☆夢  美弥side



『れな、なにかいてるの?』



私たちが5歳の頃



綺麗な庭、たぶん私の家

で遊んでいた3人



私は玲奈[レナ]に話しかけた



『おはなばたけ!』



幼児が描く《普通の》絵



でも見せてもらった絵は、

私には一生描けないような絵だった



『じょうずだね!』



『うん!えかくのすき!』



そう言って笑った玲奈



『みや、みてー!』



向こうで遊んでいた由姫[ユメ]が

顔を土で汚したままこっちにくる



『おだんごつくった~!』



『じょうずだね!』



『ありがと!ゆめ、ケーキやさんに

 なるんだ~!』



『由姫ならなれるよ』



由姫はそう言うと

可愛く笑った



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