密フェチ†冷たい熱【ガーターベルト·シリーズ】
「キャッ?!」

大股で近づいてきた松下君が、私の両肩をガッチリ掴んだ。


「最初はお試しでもかまいません」

「ぇ、でも…」

「三崎さんのこと、大切にしますから」


覆いかぶさられるように強く抱きしめられた。

私の全身を包む彼の熱。

彼の熱がうつったかのように、一瞬で顔が熱くなった。

「三崎さん顔真っ赤だ。かわいい」

覗き込んでくる、松下君の顔が近い。

抱きしめられる熱さが、とろけるほど心地よいものだと、初めて気づかされた。
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