龍王 【完】
だかこそ、早く萌佳の心が欲しいと思った俺。

萌佳を独占したかった。

匠も來斗も…萌佳に優しい。

ハァ~

真帆も、匠が優しくしても怒らない。それどころか真帆までもが加わっているし…

めんどくせ~!!

だから卑怯かも知れないが…

「萌佳、そろそろ送るぞ!」

「えっ、あっ…うん。」

俺が立ち上がりドアに近ずくと慌ててついて来る萌佳。

ドアを開けて出れば『バイバイ』と出てきて、下にいる面子にも『バイバイ』と挨拶する萌佳。

それだけでもイライラする。

俺の萌佳なのに…

萌佳の気持ちがわからないから不安になるんだ。

俺が初めて惚れた女だから…

余計に不安が大きい。

頼む離れるな。
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