日曜の午後は彼の家でまったりするのがお約束。

カーテン越しに暖かな陽が差し込むリビングで、赤いソファに並んで座る。

私はただ、目の前のテレビで流れる再放送のドラマを見ていて、隣に座った彼はドラマには無関心そうにタウン情報誌を捲っていた。


時折、彼の手が伸びてローテーブルに置かれたマグカップを取る。私はそれに気付くと、テレビから目を離して彼の横顔を見つめた。

ふっくらと柔らかそうな唇がカップに当たり、ゆっくりとコーヒーを啜った。

離れると唇が微かに濡れていて、まるで甘美な蜜で誘われている気分になる。

その濡れた唇を、舌でペロリと舐め取る彼の姿を見ただけで、私は甘ったるい吐息を洩らしそうになった。


あのマグカップが私の唇だったら……。


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