Secret band~男装ドラマー~
バタバタバタ!



「ごめん皆!遅れた!」



私はあれから急いで帰りお兄ちゃんに借りていた洋服とカツラを持っていつものトイレに向かってスタジオ入りした。



青痣はばれないように上からパーカー着た。



「遅えよ隆太!
何かあったのか?」



「学校の先生がなかなか帰らせてくれなくてよ」



「隆太もかよ
瑠夏も居残りで遅れて来たんだぜ」



そっか瑠夏も私と一緒に居残りだったもんね。
でも来るの早すぎない?



「まじごめん!次からは気をつけるから、今回は許して!」



「許すけど何でパーカー着てんだ?
夏だっていうのに」



ギクッ!



「そ、それは…この部屋クーラーで冷えすぎて俺には寒いかなって思って…」


変に思われてないかな…。



「何だ!それならそうと言ってくれれば温度上げたのに」



「いやいや、俺一人のために温度上げたら皆があついだろ?
だからいいんだ」
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