あくる日、百合葉に二人から電話があった。
 一人めは道心。


 「もしもし、私だ」
 「あっ、教祖様、お早うございます」


 百合葉が弾んだ声で応対に出た。


 「ああ、お早う。実は、君の好意を受ける事にした。いろいろとありがとう」
 「ええっ、本当ですか。やはり・・・」


 (道心は小波を気に入っている)

 百合葉は道心の返事を聞いて、自分の勘はやはり当たっていたと思った。

 「これからは、君を通さずに直接電話を入れるから。部屋は何号室だね」
 「5号室です。私、楽しみですわ」

 百合葉は嬉しくてたまらない。


 「何がだね」


 道心が恍けた。


 「跡取り様の顔が見れるなんて」

 「君、気が早過ぎるよ」


 道心が上機嫌で電話を切った。





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