【短編】腕時計。
このままキスされてしまいそうな……。



結局は2軒ほど回り定時をとうに過ぎた。同僚は上司に電話をし直帰すると告げる。同僚は再び時刻を確認して、私を食事に誘った。


小洒落たバー。
弾む会話。
美味しい食事とアルコール。


腕時計を見る姿が好きなのも忘れていた……。

デザートのソルベを食べ終えて店を出る。隣に並ぶ彼は腕を上げた。


……。

私は見れなかった。あんなに好きな筈の腕時計を見る彼の姿。



帰ろうって言われる……本当はもっと一緒にいたい……。


「ねえ」


彼の言葉に顔を上げる。首を傾げるように覗き込むのは、腕時計ではなく私の顔。


「今なら終電に間に合うけど……どうする?」



(おわり)
< 2 / 2 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:7

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

表紙を見る
表紙を見る
【番外編追加中】紳士な副社長は意地悪でキス魔

総文字数/127,263

恋愛(オフィスラブ)237ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop