こちらミクモ探偵事務所5

そして、紘子は紘哉に目を向けた。
悪いことはしていないのに、何故か咎められている気分になる。

「紘哉さん、ただの友達じゃ無いですよね?」

「と言うのは?」

「だから、警察関係者とかそういうのじゃないかってこと。
ケイ兄って頭空っぽだから、こういう問題は一人で抱えきれないと思って」

鋭い妹である。
羽兎は感心したようにため息をついた。

「うん、確かに私達はただの友達じゃないよ。紘哉さんは探偵、私はその助手をしてるんだ」

「なるほど……」

「花形さんは、紘哉さんの同級生なんだ。困ったときは、何かと利用してくるんだよ」

「それは……大変だねぇ」

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