†蝶鬼鈴†


彼女といると、どうも調子が狂う。


いつもなら、女の心配なんかしない。

でも…


なぜだか、ほっとけないんだよ。



そう歩きだす君に、僕はいつの間にか腕を掴んでいた。



『えっ………』

驚いたのか、目を大きく見開いていた。


僕だって、正直驚いている。



でも、このまま行かせてはいけない気がした。





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