翌週の月曜。

鈴菜は和泉とともに中庭で弁当を広げていた。

和泉は国立コースのため、そのままB組に在籍している。

どうやら近隣の国立大学であるK大を狙っているらしい。


「鈴、新しいクラスはどう? ちゃんと馴染めてる?」


和泉は心配そうに言い、鈴菜の顔を覗き込む。

鈴菜は少し笑った。


「大丈夫だよ。私の他にも、何人かB組から転入した人もいるしね」

「あたしは鈴がいなくなって超サミシイよ。学校に来る理由の半分がなくなっちゃったわけだからね」

「……は?」

「鈴をからかうのがあたしの生き甲斐だったのに~。ああ、サミシイ……」


ううっと目元を押さえる和泉を、鈴菜ははぁとため息とともに見つめた。

なぜ王子なのに、生き甲斐がそれなのか。


「生き甲斐って……。もうちょっとまともな趣味持った方が良くない?」

「なかなか言うね、鈴……」


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